「…ただ今役者さん入りま~す!」 スタッフのそんな声に…、 いがみ合っていた私たちは、スタジオの入口へと…… 視線を移す。 木村さんの表情が… 一気にプロの顔つきへと変化する。 「黙ってるといい男なのに…。」 私の小言は、アッサリ…聞き流されていた。 「……誰が来るんですか?シークレットとかって勿体ぶって…。久住さんも口割らないし。」 「………。」 再び、スルー。 「………いいもんね。」 流石に諦めて…。 私は…、木村さんの視線を追っていく。 「………え……?」