ソラナミダ









ベリーズ社へ出向いての…、プレゼン。



相手にインパクトを与えようと、絵コンテの他にイメージ映像を作ろうと提案したのは美帆で……、



その中で、変身を遂げる主人公を演じたのは。




何を隠そう、私……



平瀬わこであった。




「コンセプトにぴったりでしょ?」



「まあ…、確かにそうだが……。お前の技術に感服だな。その化粧の下が見てみたい。」



「私はNGです!その点…、わこはいつもすっぴんメイクだし、化粧ノリもいいし。ピッタリな素材だった訳です。」




「………。美帆…、それ誉めてないよ。」



私はふうっと…ため息をつく。






「確かに新鮮だったな。後は……、誰が演じるかによって、また画が変わるだろう。いい着眼点だ。」



「………。あとは、修正案で練り直して…、撮影ですね。」



「コピーのウケもいまひとつだったな。考えよう。」



「……ハイ!」




「問題は……、タレント、か。」





私達が…ホッと胸を撫で下ろすのも……


つかの間。





一瞬にして……、仕事モードへと切り替わる。