私の両親は…
とても仲が良かった。
大学時代の友人だったと…聞いている。
私が20歳になった、その誕生日に……
両親から聞かされた話があった。
母、宇多子は……
父の再婚相手だった、と。
姉妹に分け隔てなく愛情を注いでくれた…母。
幼い頃からずっと一緒にいたから気づけるはずもなく、信じて疑うことなどなかった分だけ。
大きな…ショックを受けた。
それでも、私達の関係は……
変わらなかった。
私を産んだ母は…他にいるかもしれない。だけど、目の前にいるその人が……私には一番大切な存在であることには、変わりなどないのだから。
本当の母子じゃなくても……。
大切なことを、いっぱい、いっぱい……
教えてくれた。


