風呂から上がり、冷蔵庫から……きんきんに冷えた缶ビールを取り出す。
リビングのソファーに座って、それを開けると……。
ぐびっとひと口…飲みこんだ。
「………。……来ないかな……。来るわけ…ないか。」
一緒にソファーに座って、珈琲を飲んだ。
一緒にテレビを見て…
一緒に、うたた寝したことも……あった。
二度と。
戻っては来ない日々……。
「……。……辛気臭い。よし、今夜はとことん飲むぞっっ。」
そう思って。
また、ぐいっと……飲み始めたけれど。
視界の端に……
チカチカと点滅する小さな光を…捕らえた。
携帯が……、着信を知らせている。
「………。」
手に取ってみると。
なんの……偶然であろうか。
それは……、
晴海くん。
通話ボタンを押そうとする指が……
思わず、震えた。


