そんな私の気配に気づいたのだろう。 里麻は慌て首を横に振った。 「でもね、友達としてだから。だって、里麻には彼氏いるし」 里麻は自分のことを下の名前で呼ぶ。 それも、男子がひきつけられる魅力なのかもしれない。 「わかってるよ。里麻が二股なんてかけるわけないから」 「そーだよ。そんなの、趣味じゃない」 里麻はそういってお弁当のデザートのイチゴを口に入れた。