それから、昼休みは毎日屋上に行くようになった。


もちろん私だけじゃなくて、焼きそばパンと日替わりのパンをもった伊月も。



いつものフェンスの近くで、たわいない会話を楽しんでいた。


私がメールを打つのが苦手と発覚してから、伊月はあまりメールをしなくなった。

そのぶん、電話や直接話すことが多くなった。



さりげない伊月の優しさに、里麻が言っていた「この学年で一番モテる男」ってのも納得できる。