ついに階段の一番上にたどり着き、目の前にある鉄の重い扉を押し開けた。 痛いくらいまぶしい青が、私の目に飛び込んだ。 青の中に映るのは、汚れていない真っ白な雲。 その下には、若葉が生い茂る緑の木々。 今日はいつも以上にきれいだ。 ここを昼食場所に決めて正解だった。 やっぱり、どの屋上でも最高だ。 私はフェンスの近くに腰をおろし、もっていたお弁当包みを開け始めた。