「りほ、あいつとキスした?」 返事に困る。 でも、悠希に真剣な表情でみつめられると、嘘はつけなくて。 「‥したくてしたわけじゃないの‥」 「わかってる。それでも許せない。」 「悠希?」 悠希の顔が近づいてきて、そっと私の唇にキスをおとす。 触れるか触れないかくらいの距離。 そして悠希は満足気に笑うと、じゃあな、そう言って行ってしまった。