「なぁ、昨日の人、りほの彼氏?」 五十嵐のことだ。 悠希も知ってるのかー‥ 「‥もしかして、見てた?」 「‥ん。」 悠希が少し口をとがらす。どうしたのかな? 「彼氏じゃないよー。ただの‥」 「ただの‥なに?」 私は返答に困ってわざとはぐらかす。 「悠希妬いてんのー?大丈夫だって、寂しくなったらいつでも悠希に構ってあげるし!」 悠希が伏し目がちに言う。 「それは‥、友達としてってことだろ?」