陸さんの言葉をきいて考える。 今一番好きなのは? 今一番会いたいのは? 気になってしょうがない人は? ‥五十嵐の笑顔が頭に思い浮かぶ。 「陸さんっ!あのっ‥」 「行ってきなよ。」 「え?」 「好きな人のとこ。」 陸さんが立ち上がって、私を引っ張りあげる。 そしてそのまま私の背を押す。 「ほらっ」 「あっ、はい‼ありがとうございます‼」 私はそのまま駆け出した。