陸さんに挨拶を済ませた私はそのまま帰ろうと身をひるがえした。 「うわぁ‥キレイ‥」 おもわず呟いた。 さっきよりキレイな空。 オレンジ色の海。 空はオレンジ色と空色とを混ぜ合わせたみたい。 「俺もこの時間のこの空、好きなんだ。」 陸さんが私の横にならぶ。 横顔も夕日に染まっている。 と、急に涙がでてきた。 これは、感動の涙。