「りーほ‼一緒に帰ろー」 「おーちほちゃん!びっくりしたー。うん、帰ろー」 いつも通りの放課後。 親友のちほちゃんは高校にあがって違うクラスになっても毎日私を迎えにきて一緒にかえってくれる。 地味な黒髪のボブに、小さい身体。少し茶色の瞳は母親譲りだ。努力は嫌い。体育は苦手。 まぁ、クラスにいる普通っぽい女子の典型だろうと自分でも思う。 普通が1番。 それが最近の私のモットー。