嫉妬でおかしくなりそうだ。

あーあ。
こなきゃよかった。

と、向こうから両手のお盆いっぱいに積みあげたたこ焼きやらやきそばやらかき氷を持ってりほがこっちにくる。

大丈夫かー?あいつ。
ふらふらしてっけど。

俺がりほを手伝おうと席をたったその時。

「井岡さん、手伝うよ。」
「あ、陸さん。」
またあいつだ。
りほは笑顔でお礼を言ってる。

俺には向けられない笑顔。
なんだよ、あいつ。

陸とかいうやつはテーブルにお盆をおいてさっさと行ってしまった。
りほはお盆の上の食べものをひとつずつ丁寧に俺たちの前に置いていく。