「きゃー!うそ、まじで!?」

私たちはもう学校の校門にさしかかるところにきていた。
ちほちゃんの大声でみんながこっちを向く。
「ばかっ!声がでかい!」

「えー、すごいじゃん!あんなイケメンゲット?」
「そーゆーんじゃないんだって。キスだってさぁ、あんなのだだの脅しだよ、恐喝!強引なんだよ。」
「えー、いいじゃんっ!強引にされるとかちょっと憧れー」

「そんなもんなのー?」

うーん、わからない‥
ってか私、付き合ってもないのにキスとか普通に考えたらおかしいよね。
まぁ、五十嵐は別にキスなんか誰にでもするんだろうけど。

その時、昨日の東条くんとのことを思いだした。
「ちほちゃん‥昨日あの後東条くんに会って‥」

「そうなの!?え、なんかあったとか?」

「‥私のことずっと好きだったとかなんとか‥」