「え、そうなんすかー?ほんと井岡先輩ってなんかいつも大事な時に運いいですよね。」
「そうかもー。」

「あ、荷物もちますよ?」
そういって私のもっているティッシュとシャンプーがはいった袋を軽々と持ち上げる。
「あ、いいよー」
「いや、後輩だし。」

「えー、じゃあお願いしようかなー‥ありがとね」
「大丈夫っす。」

なんか大きくなったなー。
そんなことを思いながら東条くんを見上げる。
入学してきた時は160センチないくらいだったのに。