「はた迷惑……」


「そうですよ。大体、堀江さん鈍感すぎます。堀江さんの心には最初から私じゃない別の人がいるというのに自分でそれに気づかないなんて鈍感すぎるにもほどがあります」


いつになくズケズケともの言う茜に驚いてしまう


「それでも私も最初は何とか堀江さんを振り向かせる事出来るって信じていたんですけど……結局、ダメでした。なのでキレイさっぱり諦めます。」


「えっ……ああ……そっかぁ……」


あまりにも人が変わったようで戸惑いを隠せないオレに茜は


「私ね、本当はものすごくサバサバした性格で男みたいなんです。小さい頃なんて男の子に間違えられたくらいです。でも少しは歳相応の女の子らしくと思って部屋もこんな感じにしたんですけど、ダメですね。中身は全く、変わりませんでした。」


「そうだったんだ、驚いた。意外だね」


「でも…結局、堀江さんには本当の私を出せませんでした。本当の私を知ったら嫌われるんじゃないかって……こんな私ダメですよね?」