〈匠side〉


いつかは話さないとって思っていたけど


少し急すぎたか


けれどオレは千夏に最高のクリスマスを用意してやりたかった


あまり親父に頼みたくなかったが今回ばかりは千夏のためと思い実家のリムジンを使うことにした


そして最高級のホテルのディナーを食べ


少しワインもまわってきたところで


「部屋を取ってある」


と言って最上階にあるスイートルームのカードキーを千夏に見せる


千夏は目をうるうるさせてオレを見る




あぁ、やっぱりこいつ可愛いな