「……」 「……」 は…? 「ごめんね、日和ちゃん。何も用意出来なくて。千春が早く言ってくれないから…」 「え…え…?だ、大丈夫です…」 日和がどもりながら言う。 私も呆気にとられながら、口を開いた。 「お菓子とか、いいよ別に…」 「そう?それじゃあ、ゆっくりしていってね!」 お母さんはそう言って、パタパタと走って行った。 「……」 「……」 「…じゃあ、行こうか」 「うん…」