たくさんの怪我人の手当をしなくてはいけないのに、私は手を動かせなかった。 「土方…」 土方の事が、頭から離れない。 今、どうなっているんだろう…。 時間だけがどんどん過ぎていき、不安も大きくなっていく。 「嫌だ…」 土方の笑顔が、頭に浮かぶ。 その顔が、見られなくなる毎日なんて…。 …土方は無事だ。 土方は、死なない。 土方を信じたい…。 でも…‼