夢花火






「あぁ、そうだった。君、名は何と言う?」


近藤が聞いてきた。


「松林千春です」

「そうか。俺は、壬生浪士組局長、近藤勇(こんどういさみ)だ。…まぁ今日は一晩、ゆっくりして行きなさい」

「はい」


そして私は、沖田に連れられ、部屋に入った。


「大変な事になったな…」


タイムスリップしてしまうなんて…。
私はこれから、どうなるんだろう。


土方の言う通り、私には行く宛がない。

やっぱり素直に、ここに残るべきか…。


「はぁ…。もう、分からない…」


私は、布団に寝転がった。