夢花火






「でも、千春。お前は戦わなくていい」

「何で?」

「もう、刀や槍の時代は終わった。これからは、銃や大砲の時代だ」

「うん…」

「お前には、怪我人の手当を頼みたい」

少しの間、考えて…。

私は、土方の目をしっかりと見て頷く。

「…分かった」


そして私達は、土方の最期の地…。

榎本武揚達と一緒に、蝦夷へと向かった。