現代でいう、千葉県の流山で、土方と近藤は最後の言葉を交わし合った。 …これが、最後だった。 近藤が処刑…。 つまり、打首にされたとの連絡が来たのは、間もなくの事だった。 近藤は何を言われても、土方の言った通りに嘘を突き通そうとしたらしい。 しかし、新政府軍の中に、近藤の顔を知っている人がいた。 そしてやむなく、真実を語る事になってしまった…。 明治元年、四月二十五日の事だった。