夢花火






少しの間、私は考えた。

正しいか、正しくないのか…。


「新撰組は、自分の誠を持った者が集まった集団だろう」


いつか、沖田が言っていた事を思い出した。


「…あぁ」

「だったら、自分の誠に従って、生きればいいじゃないか」

「……」

「あんたのやってる事が正しいかなんて、私が決める事ではない」

「松林君…」

「……」

「ありがとう」