夢花火





土方に連れられ、部屋に入った。


「お前、金閣寺行ったとしてそのあとも行く宛がないだろう?」


「…ないですけどどうにかします」


「なら話は早い。お前、壬生浪士組の隊士になれ」



……。



「ちょっと待って。何で私が…」



私にここにいろと?


スパーンッ!


襖が開き、沖田と一人の男が入ってきた。



「土方さん。近藤さん連れて来ました」


「ああ。じゃあ、二人とも座ってくれ」



この人が、局長の近藤勇か…。

タイムスリップと信じたくはないけど、肖像画と大分似ている気がする。

いや...まさか同一人物?ではないことに、まだしておく。


「で、どうしたんだ歳?この子は誰だ?」


近藤が尋ねた。