そして、土方と近藤も入ってくる。 「千春。山崎の様子はどうだ」 「…まだ、息はある」 「そうか…」 長い沈黙が流れた。 近藤と土方は今、どんな気持ちなんだろう…。 「う…」 「山崎…?」 その時、山崎がうっすらと目を開いた。 そして、船の中を見渡す。 「千春さん…。局長、副長…」 私は笑顔を浮かべる。 「良かった…」