その時、カラッと襖が開いた。

近藤、土方、沖田。

永倉や原田も入ってくる。


「山崎…」

近藤が、山崎の側に座る。

「しっかりしろ…」

もうすぐ、私達が乗る船…。

「富士山丸」という船が、来るはずだ。

その中で、ゆっくり休ませなくてはいけない。

そんな中、土方が口を開く。


「山崎は弱くねえ。こんな傷、すぐに回復するはずだ…」