私も、少し黙り込んでしまった。 「でも…。ほら!大阪はとられるわけにはいきませんよ!皆で守りましょう!」 沖田が笑顔でそう言うから、私も微笑み返す。 「…そうだな」 しかし…。 大阪も、あっけなく新政府軍のものになってしまった。 江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜が、大阪を抜けて江戸へ行ってしまったのだ。