夢花火






「また作ってくれよ。沢庵おにぎり」




私の頭を優しく撫でながら、
土方はそう言った。




「じゃあ…。
来年ここに来るときに、また作る」



「あぁ。頼んだ」




私はもっと笑顔になった。



こんなに嬉しい気持ちは、久し振りだ。



そして、おにぎりを食べ終わり、団子を口に入れる。



日和の店の団子は、やっぱり美味しい。





「…土方」



「何だ」



「私…。土方に会えて、良かったよ」