夢花火





無理矢理庭へ連れ出され、私は口を開く。



「早く終わるものにしろよ」



沖田が頷いた。



「はい。土方さんに怒鳴られないように、静かな遊びをしないといけませんね」



すると、原田が不満そうな声を出す。



「何でだよ。堂々と遊ぼうぜ?鬼ごっことか」



「俺、いい事思いついた」




永倉はそう言い、得意気な笑みを浮かべる。




「隠れ鬼ごっこなんてどうだ?屯所の中も使ってさ」



「土方にバレないか?」




私が心配そうにそう聞くと、永倉は頷く。




「…鬼は?」




永倉は、にやりと笑った。





「もちろん、鬼の副長だ」





え…?