土方は頷いて、口を開いた。 「水の北…山の南や、春の月」 「……」 「…お前は、これからも、俺の同士だ」 真っ暗な空の下、土方はそう言った。 風が吹き、ざわざわと木が揺れる。 土方が私を抱き寄せた。 土方の胸の中で、私も静かに涙を流す。 そうして、一日が終わったのだった。