「…それで、松林千春さん。貴方には、ここに残ってもらいます」



「……」




「幾つか、忠告をしておきます。もしも歴史を少しでも変えた場合、その代償は一人分の命です」



「……」




「…しかし、それは許される事ではありません。歴史を変えようとする動きが見られたら、即刻未来へ連れ戻します」




え…。





「以上が、私の言いたかった事です。日和さんは、願い事が決まり次第未来へ返します。千春さんは、歴史を変えないこと。
…それでは、また会いましょう。」




「…あ!おい‼」




私が呼び止める前に、猫は闇の中に消えていった。