「水野日和さん。貴方に、未来に戻ってもらいます」



日和が…?



でも、日和だって沖田の側にいたいはずだ。


日和が少しだけ、目を泳がせる。




「まだ続きがあります。最後まで、聞いて下さい。神様に、戻ってもらう方には何か一つ願いを叶えろと言われました。平成にいる時、私は日和さんに助けられました」




この猫…。



レンが、車に轢かれそうになった時の事だろう。




「だから私は、日和さんに恩返しをしたいんです。願い事を、考えておいて下さい」




「でも…」




「もう、決まった事です」