日和…




知ってたのか…。





「未来から持ってきていた、教科書を見て…」



「うん…」



「沖田さんは…。池田屋で、血を吐くって…」





その瞬間、日和の目から涙が溢れる。





「沖田の事が、好きなのか…?」




そう聞くと、日和は頷いた。





「だから私…。沖田さんに無理をしてほしくなくて…」




「…それで…?」




「沖田さんに、池田屋に行かないでって言ったんだけど…」





「うん…」





「でも、沖田さんは…。池田屋に行った…」





「……」





「私が無理しないでって言っても…。それは出来ないって言って…」