「お団子持ってきたよ」
にこにこと微笑みながら、日和は団子を持ってきてくれた。
「ありがとう」
そう言いながら、みたらし団子を受け取る。
一つ団子を口に入れると、日和が口を開いた。
「千春…」
さっきまで微笑んでいた日和が、急に悲しそうな顔になる。
「何?」
日和はうつむき、膝の上に置いてある手をぎゅっと握った。
そして、ゆっくりと口を開く。
「池田屋事件が起こる前に、私、知っちゃったの…」
「何を…?」
「沖田さんが、病気にかかるって事…」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…