「伊東と申します。皆さんと一緒に働ける事を、誠に嬉しく思います」 にこやかに自己紹介をする伊東に対し、土方は難しい顔をしていた。 「伊東さんには、参謀に務めて頂きます」 「承知しました。皆さん、どうぞ宜しくお願い致します」 にこやかな顔は保ったまま、伊東は再び頭を下げる。 後から聞いた話によると、伊東は藤堂の紹介で入隊したらしい。 沖田達は伊東を歓迎していたけれど、土方はあまり好きではなさそうだった。