「近藤さん、土方さん。先程、桝屋は向かいにある朔屋にもよく行っていたとの情報が入りました。そこで働いている、水野日和という女性と親しくしていたそうで…。その人が、何か知っているかもしれません」 日和…。 ごめん、巻き込んで…。 「…今すぐ、その女を連れて来い」 「分かりました」 山崎が出ていくと、土方は古高に鋭い視線を向けた。 「古高。…ついて来い」 土方は低い声でそう言うと、古高を連れてどこかに行った。 …たぶん、拷問が始まるんだろう。 暫くして、山崎が日和を連れて戻って来た。