「…猛?」 「………」 「あっ待って…猛…!」 目が合うなり、猛はスタスタと歩き出してしまった。 慌ててその後を追う。けど、足が痛くて速く歩けない。 「ねぇ待ってよ!…猛…!」 背中に向かって叫んでみるも、止まるどころかスピードアップ。 ちょっ…さすが現役バスケ部。体力…。 ってそんな事考えてる場合じゃなかった。 何で助けてくれたの? あたしの事、もうどうでもいいんじゃないの?