「…そこまで」 「い゙っ…いでででででっ!!!」 掴まれていた腕の感触が消えると同時に聞こえた、男の人の唸り声と愛しい人の声。 弾かれたように顔を上げると、そこには、男の人の腕を掴み上げる猛がいた。 「…たっ……」 「…失せろ。」 猛の凍り付くような視線。低い声。 男達は泣きながら、逃げて行った。