「…はぁ…はぁ…」 ヒールを履いた足が悲鳴を上げる。 まさか遊園地だなんて思わなかったから、TPOも何も気にしていなかった。 足が痛くて……もう歩けないよ……。 「あれー?どうしたの?何で泣いてるのー?」 「……え?」 後ろから声を掛けられ振り返ると、チャラチャラした男の人二人組が、あたしをニヤニヤ笑って見ていた。 何この人達……気持ち悪い。 足も痛くて逃げれないし、どっか行ってよ。