日曜日。



 望巳は様々なことを願った。



 亜紀の予定が会わないこと、天気が崩れて大雨になること。



 しかし、望巳の願いはかなうことがなくその日は訪れた。



 5月28日、日曜日。天気・快晴。天気予報でもめったに見ない降水確率0%の日だった。



「大丈夫、望巳?」



 待ち合わせ場所である、東口第一ゲート。



 これからのコトを考え、すごく落ち込んだ気持ちを何とか持ち返そうと努力していると、隣にいた亜紀が心配そうな声をかけてきた。



「うん、ああ、別にな・・・・。」



 曖昧な言葉で濁す。



 こいつには、下手な見栄を張る必要がないから楽でいい・・・。



「辛かったら途中で帰っても大丈夫だよ。先輩には私から話をつけてくるから。」



 サンマ、お前って案外いいヤツだな・・・・。