狼先輩。


「て、手当てしてくれるんじゃないんですかっ!?」


「うん、するよ」


「じゃあ、何で、なっ、なな、舐めるんですかっ!」


「血が出たら舐めない?」


「……舐める…ときもあります」


「でしょ?今回は膝だから自分では舐めにくいかなーっと思って」


「別に舐めなくたっ……ひゃ…」



別に舐めなくたって、ここは保健室なんだから普通に消毒液とかあるでしょ!?



と王子様に抗議したかったのに、再び膝を舐められて、体がびくりと揺れた。