狼先輩。



「じゃあ、一緒に行こう」


そう言って、先輩は私の手をとる。



「……っ!!」



ドキリ、と胸が高鳴る。


先輩の手……大きいし、温かい。



改めて男の人だってことを実感させられる。




……でも、手を繋ぐ動作が、すごく自然な感じだったな。



先輩にとったら、こんな手を繋ぐことなんて何ともないことなのかも。




……ドキドキしてるのは、私だけ……か。




……って、私は何を考えているんだか。





それから、扉を確認したけど、やっぱり鍵も掛けられていて、開かなかった。