狼先輩。


「っ!」


ドキリと胸が大きな音を立て、さらに顔の体温が高くなる。



「あ、さらに顔が赤くなった」



ふっと笑う先輩は、絶対確信犯。


私の反応を見て面白がっているに違いない。



「可愛いね、ことりちゃんは」



そう言って先輩は、にこっと笑うと、私の前髪を手で上げておでこに



ちゅっ



とキスを落とした。



「ちょっ、先輩っ!?」


慌ててキスされたおでこに手を当てる。