狼先輩。


つい、声を漏らす。


なんで……?


意味が分からず、皐月の目を見ると、とても冷たい目をしていた。


ゾクリ、と寒気が体に走った。



「ことりちゃんは……?」


「ことりちゃん……?ことりちゃんなら、さっき廊下で今日は部活休むって言ってたわよ……?」


「んなワケない」



皐月の声が低い。怖い。



瞳をまっすぐに見られて、なんとなく逸らしてしまう。




「嘘だ」


「え」


「千沙……。お前、嘘吐いてるだろ」


「っ」


「それに、ことりちゃんだったら、休むときは俺に直接言いに来ると思うけど」


「っ!」


「……図星、か」


「ち、違うわよっ!」