狼先輩。



大神先輩は、私の感情をコントロールする天才なのかもしれないな……。


大神先輩は、少しだけ笑みを漏らした私の手を握ると、



「じゃあ、帰ろうか」



と、私の手を引いた。


「はいっ!!」




そして、私達は手を繋いで部室を出た。