狼先輩。


唇が離れると、先輩が少し悲しそうに、


「ごめん、ことりちゃんを不安にさせるようなことして」



と言って。



愛おしそうに、私を見つめると、



「付き合ってください」



と、とても甘い声で囁いた。



もちろん、私の答えは決まっている。



「は、はい……」



そして、また……


「んんっ」


唇を塞がれた。