狼先輩。


う、見透かされてしまった!!


先輩が私に近付いてくる。


「何でもいいから俺に言って?」



先輩が少し甘えるような声を出す。


「う」


そんな声出されたら、言うしかないじゃないですかっ!!



先輩の声に誘導されるように、私の口は勝手に開く。




「私って……先輩の、彼女……ですか?」


先輩が不思議そうに首を傾げる。


「あの、なんだか不安で……っ。付き合おうとか言われてないし……」


すると、急に抱きしめられて、唇を塞がれた。


「んっ……」