狼先輩。


「…俺はこのまま、ことりちゃんを食べちゃってもいいけど」



首筋の次は、耳をペロリと舐められた。



「んゃっ…」



ほ、本当に食べられちゃいそうな勢いなんですけど!!


「そんな可愛い声出されたら……俺、止まんないよ?」


「と、止まってください!」



先輩を押すと、意外と簡単に放してくれた。


「ぁ…」


あまりにも意外で、小さく声を漏らすと、


「何?放してほしくなかった?」


と先輩は意地悪っぽく笑う。



「ち、違いますよ!!」



全力で否定すると、先輩は少し拗ねちゃったのか、口を尖らせた。



……アンタは子どもかっ!!