狼先輩。


その黒いオーラが出ている先輩に怯んでしまい、「はい、そうです!」なんて言えず、


「あの…その……」


私は口籠もってしまった。


本音は、“こんな変態な先輩の下で働きたくない!”なんだけど……。


今の先輩を前にしてそんなこと言えないし……。



ど、どうしよ…。


困っていると、先輩は急に私の両腕を掴んできた。



こ、今度は何ですかっ!?

なんて、聞く暇もなく、


「やっ…!」


先輩は私の首筋にキスを落とした。