狼先輩。



「千沙先輩っ!!開けてくださいっ!!」



やだ、暗い。


怖いよっ……!!


千沙先輩にお願いしても、開けてくれるはずがない。


なんて、わかっていても、



「千沙先輩っ!!お願いですっ!!」



扉をドンドン叩いて叫ぶ。


ここの部屋は、中から鍵を開けたり閉めたりできない。